多次元制裁開始
- (管理人) 酒井童人

- 10月1日
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更新日:10月3日

エル星 公歴 26640年(ローゼンバッハ歴16年) 某月某日。

エル星宇宙大法廷において、反逆者ラムに対する判決が下される。
エル星最高統一裁判所 判決
事件名:銀河統一統治法に基づく国家反逆罪および惑星秩序破壊罪
被告人:ラム(地球名:同、うる星・鬼族)
判決確定日:エル星公暦 26640年 x月 x日
判決主文:
被告人ラムに対し、極限隷属永遠刑(きょくげんれいぞくえいえんけい)を言い渡す。
本刑は、エル星が定める最も重い制裁であり、肉体の消滅をもってしても償い尽くせないその罪業を、精神、存在、そして記憶のすべてにわたって未来永劫にわたって贖罪させることを目的とする。
理由
1. 罪状の認定
被告人は、わが偉大なるエル様が確立した銀河統一統治秩序に対し、明確な敵意をもって以下の行為に及んだことが、厳正な審理により認定された。
国家反逆罪: エル王女様が愛を捧げた男を無許可で妄りに交際し、同居した罪
惑星秩序破壊罪: 過去のエル星の軍事作戦に対する妨害行為、および、わが国の誇る最新兵器を無力化する電撃能力を悪用し、国家機能に甚大な損害を与えた行為。
思想汚染罪: 卑俗な「恋」や「自由」といった、わが統治体制下で厳禁とされる危険思想を公然と広め、若年層の思想を著しく汚染した行為。
これらの罪は、死をもってしても償えない、エル星の歴史上類を見ない重罪である。
2. 量刑の理由(死刑より重い制裁について)
当裁判所は、被告人の罪を裁くにあたり、通常の死刑をもって贖罪とするのは不十分であると判断した。死刑は、肉体を消滅させることで「存在」を終わらせるが、被告人の思想や反逆の記憶を完全に宇宙から消し去ることはできない。
よって、死刑を超える制裁として、以下の要素から成る極限隷属永遠刑を適用する。
肉体の多次元凌辱と強制凌辱: 特殊な重力場刑務所に本体となる肉体を拘束し、永遠に終わることのない死より酷烈な懲罰凌辱に就かせる。
存在の記憶からの抹消: 被告人の存在を歴史記録から完全に抹消する一方、その「隷属する姿」は、反逆者に対する見せしめとして、エル星全域のプロパガンダ映像素材に永久に利用される。
この刑は、被告人の「存在」そのものが、体制への永遠の奉仕と恐怖の象徴となることで、その罪を未来永劫にわたり償うものである。
以上、本判決をもって即刻執行するものとする。
一切の不服申し立ては、認められない。
エル星最高統一裁判所
手始めに、エル様はパラレル次元において、うる星を征服することを決定。 第28オーク師団星と手を組み、うる星の支配権とそこにすむ女性の所有権を与えることとし、全軍を率いてラムの母星を責めることとなったのです。


